COLUMN

インバータ技術とは

電力の変換方式を制御して効率性を向上させる技術のことです。エアコンなどの冷暖房機器に広く活用されています。

従来のオン／オフ方式では一定の電力を消費していましたが、インバータ技術を搭載したエアコンは、エアコンの冷房や暖房の能力、室内の温度や外気温、設定された温度に基づいて、運転中に回転数を変化させます。

家庭用エアコンにおいて、インバータ技術は広く採用されています。従来のエアコンは一定のパワーで運転し、目標温度に達すると停止し、再び動作するまで温度が上昇することがありました。これに対し、インバータ技術を搭載したエアコンは、効率的な冷房や暖房を実現するために連続的に運転します。

そのため、インバータ技術を採用することで必要最小限の電力で冷暖房能力の維持が可能となったのです。さらに連続的に適切な能力で運転するため、急激な温度変化を避けられます。これにより冷暖房効果が向上し、エネルギーの無駄を抑えながら快適な室内環境の維持が可能です。エネルギー消費量が削減されるため、電気代や燃料費などのランニングコスト節約にもつながります。

ヒートポンプ技術とは

エアコンにおける冷房と暖房の両方の機能を備えた効率的な熱交換システムです。ヒートポンプは、外部から空気の熱を取り込んで室内に供給する暖房モードと、室内から熱を取り出して外部に排出する冷房モードとの切り替えができます。外部の熱エネルギーを効果的に利用するため、エアコンの効率向上や消費電力の削減に寄与するのです。

ヒートポンプ技術を活用すると冷房と暖房を同一の機器で行えますので、季節に応じて機器を切り替える必要がありません。エアコンの利便性を飛躍させた技術といえるでしょう。

また、ヒートポンプ技術は再生可能エネルギー源との相性が良く、効率的な熱の利用によりCO2排出量や化石燃料使用量の削減に貢献します。

大手メーカーでも家庭用空調機の省エネ技術を応用

業務用空調機における省エネ技術の導入が進んでいます。これまで家庭用エアコンに対する法規制が厳しくなり、各メーカーは省エネ技術の開発に取り組んできました。その成果を業務用空調機にも応用し始めているのです。

具体的な技術としては、インバータ技術や運転制御の改善、断熱材の改良などが挙げられます。さらに、スマート機能の導入も進められるようになりました。外部からの遠隔操作や予約設定が可能となり、適切な運転を行い無駄なエネルギー消費を抑えられるからです。

業務用空調機における省エネ技術の導入は、ホテルやオフィスビル、病院などの施設において大きなエネルギー消費削減効果が期待されています。

業務用空調機の省エネ効果をより高めたい場合は、DDe株式会社へご相談ください。空調冷媒撹拌システム「α-HT」を活用すると、最大30％の消費電力削減も可能です。